三江トン族の旅
2011年11月06日中国観光ガイド
十一月二日と三日の二日の間、桂林市観光業界視察団のメンバーとして、三江トン族自治県へ見物に行きました。
三江県は桂林の北西167キロ離れるところにあり、県内にそれぞれ溶江、浔江と融江三つの川があるので、そう名付けられました。県内人口の57%はトン族の人です。トン族は独自の服装と言葉を持っています。 トン族の「風雨橋」と「トン族大歌」は中国無形文化遺産保護リストに登録されています。
二日の朝08:45分、桂林を出発して、約三時間半の山道を走って、12:20ごろ泊まるホテル三江飯店に着きました。三江は私にとって、初めてではありません。ガイドとして、十数年前から、日本人の観光客をよく連れてきましたが、最後の一回は三年前のことでした。道路が悪かったことと町が狭かったことは印象深いです。三年経って、また来ると、その大きい変化に驚きました。新しビルがたくさん立ち並んでいて、広い道が舗装されています。
一日目は私たちはそれぞれ、程陽永済橋景勝区、冠小百家宴とトン郷鳥巣の三つの所へ行きました。
一、程陽永済橋は三江県の町から18キロ離れた程陽村の馬安寨にあります。1916年に建てられ、長さは77.76メートル、広さは3.75メートル、高さは11.52メートルあります。永済橋は林渓河に跨っていて、程陽八寨の村人が村の外へ出かける交通要路となっています。程陽橋は一本の橋と五つの五重の塔から成っています。塔の上には瓦の屋根と瓢箪の形をする天辺などが付いています。橋に上がって、外から見える塔は亭のように見えます。橋の両側に欄干と細長い腰掛があります。橋全体は長い廊下と成っています。歩き疲れて、腰掛に座って、橋の下の延々した林渓河、水車、水田、茶畑などを見下ろしながら、疲れを解消できます。風雨をよけられることで、程陽永済橋はまた程陽風雨橋とも言われています。一番感心したところはこの橋を造るには釘を一本も使わず、木と木はすべてほぞとほぞ穴で繋ぎ合っていることです。
二、永済橋のほかに、程陽八寨には「合龍橋」と言う橋もあります。真正面から見ると、「合龍橋」と三文字が見えますが、左から斜めに見ると、「英雄文武」と四文字がみえるようになります。その右側から見ると、また「精忠報国」の四文字が見えるようになります。
(会龍橋の遠景)
三、馬安寨にはトン族の特色のある鼓楼があります。鼓楼の中に上から大きい太鼓が一つぶら下がっています。鼓楼は普段、村の人々が娯楽と話をする憩い場所ですが、祭りの日と村の大事なことを相談するときに村人の集まる所になります。
(馬安鼓楼) (鼓の中には毛沢東と鄧小平の肖像が飾られている) (鼓楼は村の老人クラブになる)
四、村を歩いていた時、稲の穂を担って家を帰る女性に出会いました。この所ではまだ昔から残ってきた風習を守っています。稲狩りをするとき、穂だけを刈って、残りの稲藁はいろいろな役割があるそうです。一つは藁を焼いて、その灰を水に浸かって、弱アルカリの入っている「灰水」を作ります。粽などの食物を作る時その「灰水」をちょっと入れたら、夏には冷蔵庫がなくても長く保存できるそうです。もう一つは布団のカバーとシーツなど汚れの取りにくいものを洗濯する場合、稲藁と一緒に煮た後、洗濯物はとてもきれいに洗えるそうです。
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作者:( 「ふれあい中国」)