洪江古商城

2009年04月07日中国観光ガイド

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 


 鳳凰観光後、途中懐化を通りバスにて洪江へと向かいました。洪江は鳳凰から145キロ離れた所にあります。
 洪江は湖南省西南部に位置し、懐化市に属しています。2006年6月10日、洪江古商城は「洪江古建築」として中国重要文化遺産となりました。洪江は小さな街なので、端から端まで歩いても1時間くらいで抜けてしまいます。ところが、この狭い場所に洞庭湖から長江に注ぐエン(三点水に元)水・巫水・舞水が集まっています。これらの川面は広く、水流が激しく、まるで洪水のときの流れのようなので、「洪江」と名づけられました。洪江の上流は雲南・貴州・四川省に、下流は洞庭湖・長江に繋がっており、水運の要として栄えました。かつては「小南京」と呼ばれるほど繁栄していたそうです。現地ガイドの説明によりますと、清代康熙年間の洪江は万を数える家があり、巨大な都市だったそうです。
 車を降り入り口から中へ入ると路地が延々と伸び、両側の石の壁はいくつかの色が混ざり合っていて、苔が一面に生えています。ガイドの後についてその路地にそって歩いていくと、目の前が突如として開けました。最初、私は有名人の住宅かと思いましたが、ここが昔、栄えていた街だそうです。現在、ここは主に住居となっていますが、かつては商城(デパート)でした。そして、今でも商業的な流通取引が行われているそうです。洪江古商城には保存状態のよい明・清代の古建築が380あまりあり、総面積は20万平方メートルもあります。現在も古商城には住民が住んでおり、昔の面影を残した穏やかな暮らしをしています。
 古城の至るところによく保存された明・清代の邸宅建築を見ることができます。多くの邸宅では時代の移り変わりを経た今でも、大商人の豪邸の風貌がうかがえます。道路の両側に立つ会館、旅館、銀行・両替商、運送業者、茶屋、居酒屋などの古建築が、まるで長いタイムトンネルに入ったかのようで、ここのかつての賑わいを垣間見せてくれました。
 長さ8キロにもおよび網目のように張り巡らされた黒い石畳の道には、見事な細工の美しい図案をもつ40あまりの石の防火水槽が置かれています。その一つ一つの水槽に深い意味が内包されているそうです。
 道端には三輪自転車の屋台で、麺や揚げ物などの軽食を売っている人がいました。ちょうどお腹も少し空いていたので、麺がとてもおいしそうに見えました。一杯試しに買って食べたところ、これが思ったよりおいしかったです。古建築群を眺めながら食べる麺は格別でした。大いに満足をして洪江の街を後にしました。

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作者:( 「ふれあい中国」)

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