興坪古鎮
2009年04月30日中国観光ガイド
桂林は一足お先に夏本番、お日様が凄まじい勢いで大地を照らしています。でも、この時期はまだ昼夜の温度差が大きいです。昼間は半袖でも、朝晩は長袖にジャケットが欲しくなります。
今日は漓江沿いにある町、興坪についてご紹介します。興坪は陽朔県から25キロ離れた所にあり、約1700年の歴史を持つ古い町です。漓江下りで河が大きく蛇行している地点があり、そこが興坪の町です。ここには埠頭があり下船することもできます。また、桂林からバスを乗り継いで行くことも可能です。船を降りたすぐ近くには、日本人の林克之さんが経営する旅館があります。その後方には老寨山という山があり、山頂まで登ると人民元20元札の絵柄となった美しい山々や漓江が眺望できます。老寨山から少し歩くと、道の両側に古い歴史を感じさせる町並みが見えてきます。ここが「興坪古鎮」で、この前ご紹介した鳳凰古城と少し似た雰囲気があります。石畳の路地、灰色の煉瓦壁、様々な模様が彫刻された門や窓が古い歴史を感じさせます。ここでは定期的に市場が開かれ、近郊の村に住む漁師が漓江でとれた魚を売りに来ます。ところで、人々が魚を取る道具はなんだと思いますか? なんと、竹筏と鵜を使って漁をするのです。日本では文化的遺産に指定されているほどの鵜飼が、ここ興坪では日常的に行われているのです。桂林山水の中でも、最も美しいと古くから文人墨客に愛されてきた興坪。その風景を背景に行われる鵜飼はまるで一幅の山水画そのものです。どうぞ、時間が許しましたら興坪古鎮まで足を伸ばしてみて下さい。
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作者:( 「ふれあい中国」)
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