一期一会

2019年12月20日その他

                             

「茶会に臨む際は、その機会を一生に一度のものと心得て、主客共に互いに誠意を尽くせ」といった意味である。利休の弟子「宗二」の『山上宗二記』に「一期に一度の会」とあり、ここから「一期一会」の語は広く使われるようになった。「一期」と「一会」をそれぞれ辿ると、「一期」は仏教用語で人が生まれてから死ぬまでの間を意味し、「一会」は主に法要などで、一つの集まりや会合を意味しており、ともに仏教と関係の深い言葉である。人生とその瞬間が繰り返されることはできない。情報や交通などが発達していなかった昔では、人々の一度の別れは、おそらくこの一生には二度と会えないかもしれない。だから毎回の出会いを大切にして、そしてお別れの時、互いに贈り物を交換して義理を表す。特に中国古代、送別に関する詩がたくさんあり、人を感動させた作者の別れへの未練が込められていた。旅行も同様で、何かの縁で、ガイドと観光客は出会うことができて、双方は互いに尊重して礼儀をもって応対する。今回の旅行は一生忘れられない追憶になる。

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作者:( 「ふれあい中国」)

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