​金山寺

   金山寺は閩江有名な観光スポットで、福州洪塘村の近くの烏龍江に位置しています。宋代に建てられ、福州の唯一の水中寺です。金山寺はもともと江心の小石阜観光スポットで、その形は石印のように水面に浮かび、江南鎮江の金山のように、“小金山”と呼ばれています。明嘉靖年間(1522~1566年)の抗倭名将、張経は若い時こちらで本を読んだことがあります。愛国学者、プーダ人林龍江はこちらに来て本を書いて立説しました。彼が使っている机や椅子や器具は全部近くの村民から借りてきたので、“借借室”とも呼ばれました。

   金山の周りは水の流れが激しく、白波が滔々としています。砥石の流れがあり、俗に「潮の高下から水は膨張し、山はなくなる」と伝えられています。七百年前、人々はこの小さな阜に七階八級の実心塔を建てました。高さはおよそ7メートルで、花崗石を積み上げて作りました。その後、タワーの周りに殿堂を建てました。地形に限るから、寺院には高々とした殿堂や巨大な仏像がないが、小さくて精巧で、全省の寺院の中で独自の風格を持っています。塔の前に“媽祖庁”があり、塔の後ろに大慈楼があり、左右に闘室が一つずつあります。

   金山寺は規模が小さいが、たくさんの勝跡があります。洪塘古渡、石倉秋煙、妙高鐘声、半洲漁火、雲程石塔、水岊風帆、環峰夜月と旗麓斜陽など、お寺の周りは古代残した八景の景色を探すことができます。人が跡をたどって、古を訪ね幽玄を探り、かなり風情があります。

   金山寺の欄干から眺めると、青い波に帆が浮かんでいるのが見えます。現在新しく建設された全省で一番長い道路大橋・洪塘大橋は金山寺の上流を渡っていき、この江中古寺に近代化の一景を添えました。