外灘

バント(外灘)を見なければ上海に来たことがあるとはいえないといわれる、絶対に見逃せない場所である。
黄浦江と蘇州河の交流点に架かる外白渡橋から中山東二路の南端までの通りは、英語でバント(bund)と呼ばれる近代上海を象徴するエリア。
黄浦江西岸を南北に走るこのバントには租界時代に建てられた欧米様式の荘厳な建築物がずらりと並び、上海が外国に門戸を開いてからのおよそ150年の歴史を現代に伝える証となっている.対岸の黄浦地区に出現した東方明珠塔や金茂大廈などの近代的な高層建築群との対照は非常に面白い。それは、遊覧船や渡し舟に乗って両岸を見比べてみるとより一層はっきりとする。
バントは、ほかの観光名所と異なり、わざわざガイドの説明を聞きながら観光する場所ではない。バントには堤防に沿って遊歩道があるだけだから、ぶらぶら歩いてその雰囲気を楽しむのが観光になる。