中国の「大年三十」「過大年」の風習と伝説
2012年01月22日その他
今日は中国の伝統の祭り「大年三十」(旧暦の十二月三十日)です。民間は今日をまた「過大年」と言います。「大年三十」は中国人にとって最も大事な祭りです。今夜の十二時を過ぎると、兔年と別れて、龍年を迎えます。今日のブログは今年の兔年の最後のブログですから、なんだか寂しい気持ちになります。皆さんはほんとに兔年はいろいろお世話になりまして、龍の年にもよろしくお願いします。今日は中国の「過年」の風俗と「年」の伝説についてお話ししたいと思います。
中国各地はいろいろな「過大年」の風俗があります。この日には人々は門の両側に願い事を書いた赤い春聯を貼ったり、窓に赤色の切り紙の「窓花」を張ったりします。家の中には目出度い「年画」を飾ります。夜は一家団欒で「年夜飯」を食べます。北方の代表的な食べ物は餃子で、南方では「年糕」を食べます。餃子は「元宝」(金の塊)の形に作っていて、餡は白菜(百財と同じ発音)にして、どんどん食べて、来年どんどん儲かる意味があります。「年糕」は「年高」と同じ発音で、生活水準が年々上がる意味をします。外に魚を食べて、「年々有余」と願い、「腐竹」(湯葉)は「富足」と同じ発音で、来年には物が豊富になることを祈ります。また、風呂に入って、新しい服を着替えて新しい年を迎えます。十二時を過ぎて、除夜の鐘の音がなると、みんなは一斉に爆竹を鳴らします。「大年三十」の夜、たくさんの人は夜通し寝ないで、みんなで、飲んだり、食べたり、ゲームをしたりして夜明けまで楽しくします。それは「守歳」と言います。「守歳」は一つの古い伝説から由来します。
昔昔、「年」と言う猛獣がいました。毎年冬になると、山里には食べ物が乏しくなり、「年」は夜中に村に入り込んで、人間と家畜を食います。村人は大変恐れました。そのうち、「年」が赤色、火の光と大きい音が怖いのが分りました。それで、村人は門の上に赤い紙の「符」を貼って、庭に焚火を焚いて、夜目も寝ずに「年」を待ち伏せしました。「十二時過ぎて、「年」が来ると、みんなは一斉に竹を焚火に投げて、竹が大きい爆発の音を鳴らして、「年」が怖くて、逃げ出しました。その後の一年間は安全になりました。その後、毎年の「大年三十」(大晦日の夜)には人々が赤い色の「春聯」と切り紙の「窓花」を貼り、爆竹を鳴らす風習がありました。
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コメント(4)
作者:( 「ふれあい中国」)
春節の料理が並びましたね。「年糕」,「鱼」,鸡肉」。どれも、陸さんの奥さんが作られた料理に見受けられます。春节是不是还有吃年糕的风俗?。·······*年年高*是生活一年比一年提高。「吃鱼年年有余」,「吃年糕年年高」,都是同音字借用。 陸さんの家の玄関先の「春聯」、お金が儲かるような春聯を飾られていますね。私の家は、もう隠居いたしましたので、横批は「万象更新」、上聯は「爆竹声声辞旧歳」、下聯は「瑞雪紛紛迎新春」とでも書いて、自然に感謝し、余生を陶淵明、先生のごとく生きれるよう祈念いたしましょうや!若い内は、愛する家族のために資力を貯めにゃ!と「山の神」の声が聞こえてきそうです。日本も同じですがね。 参考に、「腐竹」を食べる習慣については、まったく知りませんでした。
有留先生、寒い冬の中にお便りをお頂き、心はほかほかになりました。新しい龍の年にご健康と楽しい毎日を過ごすように御祝福いたします。先生の中国の春聯は立派な対聯ですね。日本で買いまましたか。日本人も春聯を飾る風習がありますか。桃源郷の陶淵明のように生活するのか、先生はさすがに高士ですね。羨ましいです。俗人の私も陶淵明のように行きたいですが、現在の中国には桃源郷なんかはもうどこにもありません。
今井さん、新年好!祝:龍の年に、身体健康、万事如意!
新年好 中国の新年は、爆竹や花火で賑やかですね! 龍は上昇すると言うイメージありますから良い一年になると良いですね。