「酸魚」と「酸肉」-広西省三江トン族の独特な食文化
2012年05月30日桂林の生活
トン族の人は一番いい物ー「酸魚」と「酸肉」でお客さんを招待していました。。
「百家宴」の料理は酸っぱい料理が多かったです。
トン族の人はこんな壷で「素酸」を作ります。
いんげん豆の酸っぱい漬物です。
「酸魚」、「酸肉」と「酸鴨」です。
「酸魚」で作った料理です。
「酸肉」で作った料理です。
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作者:( 「ふれあい中国」)
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「酸魚」、「酸肉」、「酸鴨」は、真にもって興味ありますね。どのような味覚なのでしょうか?未だ口にしたことはありません。 「酸魚」は、日本の近江地方、琵琶湖に近いところで「鮒寿司」を長期保存食として、樽に鮒を漬けて食する文化があります。私が、初冬から大寒にかけて作る鴨、鮭、豚の乾燥燻製とは全く違いますね。侗族が作る、 「酸魚」、「酸肉」、「酸鴨」は、簡単に言ってしまえば、「発酵食品」なのですかね。甕の中でじっくり、自然発酵させてうま味を引き出す製法でアミノ酸たっぷりの健康食品でしょう。片や燻製は漢族が「春節」に食べる食品ですが。侗族の人々はこのような発酵食品を常日頃食用していると長生きにつながっていくのではなかろうかと考えます。100歳以上の長生き老人が多勢いる「巴馬」の少数民族村もきっと侗族が食べている「発酵食品」を食べているのでないかと考えないわけにはいきません。少数民族「侗族」の歌垣(うたがき)の研究をしている私ですが、彼らが歌う「蓮花坪」という歌垣は若い男女がお互い唱和し合う素朴な歌を録画したいものです。『詩経』、邶風の中の「匏有苦葉」のような男女の相聞を聞きたいものです。黒の衣装をまとった男性がお客を饗応する写真を見ると、私も駆けつけて仲間に入れていただいて酒宴を挙げたいものです。 陸さんがうらやましい。なぜって?観光案内をするには、事前に下見を兼ねてこのような少数民族村を訪ねて歩けるからね。おいしい料理いただけることと、嶺南の伝統文化を大事にして生きている人々と交流できる、このような機会を経験できる人は多くはいませんね。是非、映像化してDVDでもって世界に広西の民族文化を広めてほしいものです。
先生、コメントいただき、ありがとうございました。先生の知識の豊富さに再びまいりました。先生と一緒に少数民族の村とか、特色のある古村、古鎮を旅するのは私の夢です。ご一緒にいるといろいろと勉強できることに違いないと思います。観光コースの下見をすることは楽しいことですが、酒の弱い私は酒の強い少数民族の人々と付き合う時に困ったこともありますね。これは幸せな悩みだと言えますね。とにかく、先生の期待通りに頑張ります。
三江トン族の料理の代表とされた’酸肉’、’酸魚’、’酸菜’の写真を見せてくれて、ありがとうがざいます。少し辛いようですが、きっとおいしいでしょうね。これは素朴なトン族たちの真心を込めて作ったものだから、招待されると気持ちが嬉しいでしょう。暇があれば三江県に行って見たいものです。
仕事の関係で、たまたま三江トン族自治県に行きました。トン族の村に行く度、地元の人はよく大事な「酸魚」、「酸鴨」、「酸菜」などを出して招待してくれました。「酸菜」と「酸肉」は美味しかったですが、「酸魚」、「酸鴨」は慣れませんでした。また、トン族の「甘酒」は弱くて飲みやすかったですが、飲みすぎるとやはり酔ってしまいました。中国は多民族の国で、民族によって、風習も色々違いますね。できればすべての少数民族の所へ回ってみたいと思います。