「清官」文化の雰囲気が漂う桂林の古蓮文化街

2013年05月01日中国文化

桂林の古蓮文化街は七星区にある半塘路に位置しています。「古蓮」というのは中国の宋代に活躍した理学の創始者としてよく知られた周敦頤の名作――「愛蓮説」に因み、名付けられたと言います。「蓮」という発音が「清廉」の「廉」と同じなので、町のテーマ巡りの命名に相応しいと考えられます。筆者も去年、「蓮」について書いたブログの中で蓮を自分の全てを人民に尽くし、清廉潔白な素晴らしい「役人像」と喩えたことがありました。
2010年10月から工事を始めた古蓮文化街は二年がかりで七星区政府などを始めとする専門学者や歴史学者の取り組みにより2012年9月に完成されたものです。街作りのテーマは古代の「清官」「清廉な役人」の功績を称え、後世の人々に忘れさせないようにすることでしょう。これらの人物像は皆、いわゆる「蓮」の品格を持つ人として「清官」、「清廉な役人の模範像」に位置付けられました。
長さ210Mあり、幅11Mの街に登場した人物がすべて唐代から清朝にかけての役人の等身大のブロンズ像であり、そして、210Mも長い古風の石造りの壁なのです。頑丈な青石に人物や風景などを浮き彫りにして見事に立体感を作り出しています。そして古風の煉瓦をふんだんに使っているから、なおさらそのイメージが強まっています。ブロンズ像であろうと、古風の壁のレリーフであろうと、いずれも細工がよく施されており、かなりの出来栄えだと思います。これらの「役人」は記載によると桂林生まれの人もいれば他所から転職してくれた人もいました。彼らは歴史上、自分の一生を人民に奉仕したと伝えられ、芳名を千載に残したとされています。街全体に古代の「清官」を仰ぐとする清い「清官文化」の雰囲気も漂っています。そこで「古蓮文化街」という名がありました。そのために、この街は「桂林廉政教育基地」とも指定されています。人民に一生を尽くした役人のことは永遠に人民に仰がれて記念されるべきでしょう。そこを通った通行人が思わず足を止めて記事を読んだり写真を撮ったりしていました。街は管理者が務めて毎日、きれいに掃除されており、散策だけでも気持ちのいい街です。







青石で町作りのテーマとマッチしたとされる蓮の花の模様は鮮やかに浮き彫りにされています。

宋代の理学の創始者としてよく知られた周敦頤の銅像が安置されています。壁に刻まれた彼の名作である「愛連説」は国語の教科書にも載せています。

銅像の人物の表情が生き生きとしています



煉瓦などで装飾した古蓮文化街は古風のイメージが強くて、人気が集まっています。



レリーフ作りの細工が込め細かくて人物の細部までよくも出来ています。










桂林の臨桂県生まれの有名人の陳宏謀は清代の著名な「清官」として名高いです

 

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作者:( 「ふれあい中国」)

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