武漢観光

武漢は長江中流域に広がる江漢平原の東部に位置する大都市です。長江と漢江が町の中心部で合流しており、この2つの川によって、町は武昌、漢口、漢陽の3つに分かれています。

軍事上の要衝であることから、約3500年前の殷の中期にこの地に盤龍城が築かれました。後漢末には亀山(漢陽)に郤月城が、223年には呉の孫権によって蛇山(武昌)に夏口城が築かれました。この2つの城は「双城」と呼ばれ、武昌と漢陽の町の基礎となりました。その後、武昌に行政府が置かれることが多くなり、1474年に、漢江を境に漢陽を分割して漢口を設け、町は後に「武漢三鎮」と呼ばれる鼎立状態となりました。

1858年に結ばれた天津条約によって漢口は開港し、イギリス、ドイツ、ロシア、フランス、日本の5ヵ国の租界が設置され、15ヵ国の領事館が開設される国際都市となり、その面影は今も町の至る所で見られます。

1911年に発生した武昌起義は、辛亥革命の口火となり、清朝は減亡しました。1926年12月に3つの町を併合して武漢となり、中華人民共和国成立後は、華中最大の商業地として早い発展を遂げています。2008年にアメリカ総領事館がオープンし、2012年に地下鉄が開通しました。

交通機関の発着点は至る所にあるが、武昌と漢口がより便利なので、宿泊地はどちらか選ぶと良いと考えています。また、漢口の長江寄りのエリアには租界時代の洋風建築物があるのも、武昌には市内の見所が集中しているのも宿泊先を決めるポイントになると思います。

武漢の人は朝食をとても重視していると言われており、おやつがたくさんの種類があり、小さな通りにも多くのお店が並んでいます。